収入を増やすことが難しい今の時代、無理なく支出をコントロールすることが大事ですよね。書店には色とりどりの手帳が並び、その隣くらいに並ぶのは家計簿。「無理なく続ける」ために試行錯誤されていて、レシートを貼るタイプや手帳と一緒になったタイプ、簡単アプリなどいろいろあります。私は約10年前から羽仁もと子案の家計簿をつけています。

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 さて、書店でもよく見かけるこのデザインの家計簿。もう100年以上の歴史がありますが、デザインもしばらく変わらないままで古風な見た目ですね。だからこそ難しそう…。実際はどうでしょうか。さっそく、この家計簿の付け方や、家計に対する考え方について紹介します。

羽仁もと子案家計簿が難しいと言われる理由

 ズバリ言いますと、羽仁もと子案家計簿は良いものではありますが、ひとりで始めるにはかなり難しいです。私の周りで自分でこの家計簿をつけている人は、簿記や会計等の経験があってお金と計算に相当強い人くらいです。活用できるようになったらどハマリするのですが、独学では難しいです。その理由をまとめます。

 家計簿そのものは写真の通り、見た目は全然かわいくもないし、最初は慣れなくて難しかったです。でも、実際に使ってみると、使っていいお金といけないがハッキリと分かるので衝動買いが減りましたし、夫が急にお金が必要と言い出しても潔くパシンとお金が出せるようになりました。

分類が多くて複雑

 まず、費目が多く分類が難しいです。住居家具費、教養費、娯楽費など12項目もあるので、これまでざっくり家計簿をつけていた人はめんどくさく感じるかもしれません。また、 食費が3項目(厳密には5項目)に分かれていたり、公共費など 一般の家計簿ではまず見ないような項目あるので、慣れるまでは迷います。

予算を立てることに挫折する

 項目が多いことと関連しますが、予算を立てるのが難しいと思います。月収を見るのでは無く、年収を12等分にして、なにしろ12項目ありますから、細々と考えなきゃいけないんです。

計算が多い

 羽仁もと子案家計簿はその月の予算と残額を意識することを重視しているので、買い物の都度残額を毎日計算します。今月の衣服費の予算は13000円。今日は5000円のおしゃれ着を買ったから、今月の残りはあと8000円…という具合です。そして、ひと月が終わったら集計をして、累計も出して、口座残高と手持ちの現金を合わせて…と、とにかく計算が多い。苦手な人には一苦労です。二重に書かなければならないのも難しいと思います。

電子マネー、クレジットカード決済の記入の仕方でつまずく

 羽仁もと子案家計簿では毎日、月末に現金合わせをすることになっています。口座引き落とし、給料振り込み、天引き、現金払いなどいろいろ差っ引いて手元にある現金と口座残額などを照らし合わせて収支確認をします。このとき、電子マネーやクレジットカードを利用していると現金が合わないんです。いい方法があるんですが、これも慣れるのに時間がかかります。

難しくても羽仁もと子案家計簿を続ける理由

10年使ってみて言えるメリットは、難しいと思ったことの裏返しだった

  難しいことをつらつら並べて嫌になりそうですよね。私も何度も挫折しそうになりました。でも10年この家計簿を続けてわかったことは、実はこの難しさがまさにメリットだったんです。いいことザクザクです。

分類が複雑→無駄な出費を見つけやすい

 金払いがよくなるけど無駄遣いも減る。予算を守る意識が付く。食費を削って不健康になることが無い。子供の習い事について本気で検討するようになる。全国に同じ家計簿を使っている人がたくさんい 出費費目が統一されていて、比較検討しやすい。家族構成や住居環境に見合った出費がわかる。

計算が多い→予算と残金を強く意識できる

 

予算を立てることに挫折する→予算が立てられれば軌道に乗る

電子マネー、クレジットカード決済 →見えないお金の動きを把握できる

 国を挙げて電子マネーやクレジットカード払いを進めている日本ですが、使い過ぎてしまわないかという不安が常に付きまといます。、つい気が緩んでしまうと赤字に気付かず、身の丈を超えた出費になってしまいます。 経済感覚のある人は全然問題ないのですが 新家庭や、教育費の山を控えた

ぶっちゃけ今どき手書き家計簿って必要あるの?

   何でも時短でデジタル化された時代になんで必要なの?。スマホで入力できるアプリもあるし、何だったらカード会社と連動させて収支明細までわかっちゃうのに、どうしてこんなめんどくさい作業をしなきゃいけないのでしょうか?私もこの家計簿を始めたときはもちろん、今でもそう思います。ただ、この家計簿の使い方を知っているのと知らないのでは、家計把握能力が全然違うと思うんです。頭の中にお金の流れが思い浮かぶっていうんですかね。だから、ぶっちゃけこのめんどくさい家計簿に慣れて、家計やお金の仕組みを知ってしまえば何を使ってもいいと思うんですよ。ただ、私のように経済に疎かったり、毎月赤字のような気がする、子どもが多くて何となく将来が不安だと思う人は、時間をかけてでもやってみるといい。羽仁もと子案の家計簿に向き合って鍛えると必ず経済感覚が成長します。

こんな人に特におすすめします

結婚したての人、出産したての人

教育費の山を控えている人(特に多子)

経済感覚に疎い人

年となく将来が不安な人

羽仁もと子案家計簿を挫折しないで続けるために必要なこと

がんばりすぎない

 羽仁もと子家計簿は、結果をどこまででも追及できる家計簿です。先日お会いした方で、家計簿を40年以上続けているという80歳のおばさまも、今だに記入方法がわからない。月末の現金合わせなど苦手な部分があるとのこと。また、若い人の家計は出費の費目が多いので、記入複雑でめんどくさい。多少記入漏れがあったとしても続けるとこが大切。そのうち慣れる、とのことでした。

詳しい人に聞く・仲間を探す

 私は通称「友の会」とよばれる「婦人之友の読者会」に入って、家計簿のつけ方や家事全般のことを学んでいます。数字や細かい作業が苦手ですが、10年も続いています。 詳しい人に教えてもらえば、その能力はてっとりばやく抜群に上がりますよ。一人で悩まないことが、挫折からの脱却ポイントです。

計算の手間を省くために集計はパソコンなどを利用することも考える

 毎日手書き計算をする羽仁もと子案家計簿ですが、ほんとめんどくさい。元気な時はできても、毎日は続かない。特に子連れの連休明けなんてものも言えないくらい作業量が多いです。
 そんなときはパソコンに頼ります。私は基本的に毎月の集計はパソコン(Excel)です。

作業のルーティン化

 後ほど解説しますが、、、、

始めるならいつからがいい?

 家計簿を作った 羽仁もと子さんが「いつからでも新しく」がという言葉を残していて、思い立ったその時にいつでもすぐ始めるいいそうです。 とはいえ、 3月4月5月などの出費が多い時期に始めるのは挫折のもと。 無理なく続けられるのは、1月に始めること。11~12月に買っておき、年末調整をもとに予算を立てるとラクですよ。

実録、「羽仁もと子案家計簿」の付け方を簡単解説

 婦人之友社の家計簿には3種類あります。家計簿と当座帳2冊セットで使う「羽仁もと子案家計簿」、当座帳不要で家計簿に直接書き込める「予算生活の家計簿」、教育費を終えた方が使う「後年生活の家計簿」です。ここではスタンダードな「羽仁もと子案家計簿」の使い方について簡単にまとめます。

考え方はズバリ!年収を12で割って1カ月に使えるお金を割り出し、食費などの項目別に予算を立てます。そして当座帳に日々の買い物を書いて家計簿に書き写し、月末に集計を出して予算と比較します。

年間予算を立てる

 この年間予算がこの家計簿の特長です。まず前の年の収入を12で割ります。例えば年収360万円の家庭ならひと月あたりの予算は30万円になります。そこから社会保険、税金、生命保険や貯蓄などを引いた額が、ひと月あたりに使っていいお金(羽仁もと子案家計簿では「純生活費」といいます)です。
 そしてこの純生活費を食費や光熱費、衣服費などの12の費目ごとに振り分けます。食費の立て方が独特で、性別、年齢によって食費の目安が計算できます。

毎日つけ続け、月末に集計する

 予算を立てたらいざ実践。毎日買ったのもを当座帳に記入して、家計簿に住居家具費、光熱費など費目ごとに書き写します(転記)。そして月末締めで集計して、予算通りに暮らせたかどうかを振り返ります。私は詳しくないのですが、多分簿記もこのような流れでしょうか?写真1枚目が当座帳、2枚目が転記済みの家計簿です。

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6月、10月に中間決算を出して見直す

 家計簿の巻末についている「収支年計表」に記入欄があるので、それを使いましょう。

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コラム 予算オーバーは悪ではない

 そもそも「予算」がなければそれ以上にお金を使っている可能性がありますし、必要なものを購入したうえでのオーバーであれば、予算の立て方を見直すことも必要です。生活を切り詰めて生活の質を落としてまで支出を減らすことが目的ではありませんよね。だから、予算オーバーは…

一発逆転!レシートがたまってしまったときに挫折しないアイディア

 さて、家計簿でも日記でも「溜めると大変」→「続かなくなる」→「挫折」のサイクルがよくあるパターンです。私はだいたい3月4月5月、8月は必ず溜まります。もっと別のものが溜まったらいいなと思うんですけどね。
 諦めないで続けるためには、溜め込まない工夫と、万一滞ってしまってもすぐに脱出するような工夫をすればいい。ここではいざという時の解決策をまとめました。

固定支出や収入のテンプレートを用意して、印刷して家計簿に貼る

 家計簿は本当は毎日きっちりつけるの理想だけど、今はまず家計をラクにつける工夫をしようと思います。理想とは違うけど、1週間に1度、最低でも10日に1回まとめつけする。レシートをたまるにしても、記帳しやすいように並べておくなど、じぶんのやりやすい方法でやる気を維持できるように考えていきます。 

 私は悪筆なうえに書くのが遅いので、できるだけ手書き部分を減らしたいと思っています。給食費、幼稚園の月謝、家や車のローン、パソコンのサーバー代など、毎月必ず支払う支出を書き出すのがめんどくさいと思っていたので、エクセルで表を作って印刷し、家計簿に貼れるようにしました。金額が決まっているものは記入、決まっていないものは空欄にしています。

印刷して切り取って住居・家具費に貼り付けてみると、こんな感じです。すっきり。

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 去年の家計簿はこれらをすべて手書きしていたのですが、比べてみるとほら、すっきりした見た目になりました。書き忘れも防げて一石二鳥。時間短縮、やる気もアップします。

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 小さなことですが、これで今日も家計簿挫折から少しだけ脱却できました♪次回は記帳と転記を簡単に済ませるための工夫について考えてみます。

 羽仁もと子案の家計簿を使って6年目の私ですが、あまりにも続けられないので、今年は完璧じゃなくてもいいから自分なりにつけ続ける工夫を考えました。今回は記帳と転記を簡単にする工夫についてゆるく考えます。

レシート貼り付けOK、1日の副食物費の合計をメモしておく

費目ごとに細かく記帳→転記 これが挫折の第一歩?

 いろいろ考えて、買い物数の多いときは当座帳にレシートを貼って、費目ごとに出費金額をメモすることにしました。欄外、日付の下の余白には、その日にかかった副食費の合計を書いておく(下の写真の右側の赤丸部分)。これだけやっておけば転記の作業もサクサク進みますね。 

 羽仁もと子案の家計簿は、会社の経理のように、毎日の支出を書く「当座帳」から「家計簿」に費目ごとに転記をして、月末締めで集計します。記帳は毎月できるのですが、転記と集計するの苦手なんです。何とかして作業を簡単にできないものか。

 ↓去年の当座帳。汚くて見にくい。これではやる気も減りますね。

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1円単位の支出を副食物費で調整して、他の費目は10円単位にしてみた。

そして、1円単位の支出は副食物費で調整して、その他は10円単位でまとめることにしました。消費税が外税で表示されるときに特に効果的です。

↓写真で見るとこんな感じ。青丸で囲んだ部分が「チ=調味料費」赤丸が「フ=副食物費」です。

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 上段2つのバーモントカレーは、本来なら税込みで341円だけど、1円単位は四捨五入して340円。ヘルシーべジオイルはだいたい300円。アマシオヤキシオ?410円くらいか?これで調味料費は約1050円。それで、合計の2363円から調味料費の1050円を引いたらだいたい1313円。これで全体の支出は帳尻が合います。

いざ転記、集計。果たして効果は?

 当座帳から家計簿に転記しました。去年の家計簿(写真右)と比較してみると、あらすっきり。これなら計算しやすいわ。月末の決算も抵抗なくできそう。やる気が落ちないですみますね。おかげで私は今年の1月決算は無事集計できました。あ!そういえば予算立ててなかった!次回は予算の立て方について考えてみます。

10年間羽仁もと子案家計簿をつけて気が付いたこと

家計簿は将来に活かせてこそ意味がある、同じものを長年使い続けるべき

 7年前に結婚して初めて家計簿をつけるようになった私。それまで親元で同居していたのと、田舎の農家、持ち家暮らし、訳あって電気代や水道代も安かったので、世間一般に生活感が全くなく、家計簿をつけることにものすごく苦労しました。自分なりにノートに項目を作って記入しても続かない、年末の主婦雑誌の付録家計簿を使っても赤字続き、レシートを貼るだけの家計簿を使ってみても何となく家計に活かせていない感じがしていました。今思えば、年間予算をしっかりてていなかったから、年末年始などの大きな出費で赤字になって嫌気がさして挫折したんでしょうね。それに、毎年必ず違うやり方で家計簿をつけていたから、後になって見直してもピンとこず、来年の暮らしの参考にならなかったんですね。

羽仁もと子案家計簿はめんどくさいけど、家計を把握しやすい

 今年で家計簿5年目です。最近来年の予算を立て始めました。今でこそ何とか自分でできますが、最初の年はどの費目にどれくらいお金を使っているのか全く分からず、予算なんて全然立てられませんでした。我が家の生活を把握していなかったんですね。しかし、偶然立ち寄った全国友の会の「家事家計講習会」で予算を立ててもらい、試行錯誤を繰り返して、やっと今予算立てが楽しくなってきました。

 …って、こんなことを書くとまるでデキる主婦のようですが、いやいやそんなことはありません。私も今年もまだ収支を出していない月が3か月もあり、家計簿が滞っています(><)レシートなんて下の写真のようについこの間までたまり放題だったし、子育てに追われて記帳と転記なんて10日に1回まとめてつければいいほうです。ああ、ダメ主婦だ。

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 ホントは計算が苦手だから、できればラクして家計を把握したいのですが、やはり時間をかけて家計簿と向き合った月には無駄な出費が無く、シンプルに心地よく暮らせることができます。逆に、家計簿をつけていない月は、冷蔵庫の食材をムダにしてしまったり、つい不要なものを買ってしまって赤字になります。

1年を通した予算を立てると、家計簿が続けやすくなる

 羽仁もと子案の家計簿を使って予算を立てると、ボーナスがある月に浮かれてつい衝動買いすることも無いし、3月、4月、12月など支出の多い月でも後で挽回できることがわかっているから、「こんなに多額のお金をつかっていいのかしら」とドキドキヒヤヒヤしなくてもすみます。思えば主婦雑誌の付録家計簿はだいたい年末の出費の多い時期に出ますから、以前私はいきなりの赤字に挫折したんですよね。  

まとめ

 羽仁もとこ案家計簿は手間はかかりますが家計の弱点が把握しやすく、結果を翌年に活かしやすい家計簿だと思います。ただ、慣れるまで時間がかかり、家計簿の良さを実感するまでに挫折しやすいです。多分、書店でいきなり買って自分でつけようとしても付け方がわからずできないと思います。婦人之友社発行の「婦人之友」、「かぞくの時間」という雑誌で定期的にわかりやすい特集組んでいるのでそちらを参考にするか、NHKあさイチのスーパー主婦でおなじみの「全国友の会」に問い合わせると、いろいろ相談にのってくれますし、家計簿をつけ続けるモチベーションが保たれます。

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