美味しんぼとは

 
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 1983年からビックコミックスピリッツ(小学館)で長期連載中の美味しんぼ。食をテーマに環境問題から国際問題、社会問題、子育て、親子の対立など、様々なストーリーが展開されています。原発をテーマにして大問題になったこともありましたね。
 80年代前半生まれの私はアニメを見た記憶があります。オープニングテーマの「YOU」と「Dang Dang 気になる」は、今思えばバブル期らしい雰囲気の歌だったなと思います。単行本は実家に無造作に置いてあったので、小学生だった私もよく読んでいました。山岡さんの真似してローピン(中華風ネギ餅?パイ?)とか作ったこともあります。

美味しんぼ(1) [ 雁屋哲 ]

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まずは簡単にストーリーを 

 美味しんぼについて私が覚えている限りのあらすじをざっくりまとめてみました。楽天ブックスの商品レビューを読めばほぼ内容が分かることが多いので、参考にしてみてください。

初期(山岡&栗田結婚前) 

 この頃の山岡さんは徹底的にダメ人間。見た目もこ汚いし頬もこけています。栗田さんは大卒ピチピチのフレッシュ、もとい幼さが目立ちます。山岡さんと不仲のパパ、海原雄山は威勢のいい頑固おやじです。カツオの刺身のしょうゆにマヨネーズ垂らしたくらいで激怒する人間の器も小さいおいちゃんでした。 
 そういえばファミコンにもなってましたね。5巻くらいまでかな?アドベンチャーゲームっていうのかな?クリアしたはずなのですが、どんな画面だったか思い出せません。でっかいアンキモの回で、チョウチンアンコウが吊るされていた画像が印象的でした。「山岡は、突然世の中がイヤになってしまったようです」っていうセリフもあったかな。寂しい後姿。大人になってから見るとブラックですね。

 

中期(結婚前後) 

 
 カメラマンと財閥のお嬢様と四角関係、かと思ったら若手社長との五角関係
(こんな表現あるのかな?)。お互いに意識しつつも今一歩踏み込めない。乳母のチヨや中川さんたちの協力、立場をわきまえて改心した若手社長のさりげない後押しのおかげで2人は何とか結婚にこぎつけますが、雄山パパとの対立や、栗田さんの兄や叔父など親類ににらまれて、大変な思いをします。非公式元カレ元カノ(?)元求婚者のカメラマンとお嬢を合同の結婚式の中で、東西新聞と帝都新聞、究極対至高でお料理対決をする。でもほとんどは雄山パパを結婚式に出席させるために栗田さんが行った裏工作。ちなみに結婚直前位から栗田さん、雄山パパと急接近(でもベタベタした関係ではない)。
 結婚後は新居決めたり職場で別姓にするかどうか悩んだり、妊娠疑惑で山岡さんが早とちりして東西新聞小姑に絞められたり。ここらの栗田さんは感情的でかわいい。山岡さんとけんかして泣いちゃったりもします。極亜テレビの社長、極悪非道な悪者が現れて、山岡さんと雄山パパが一時協力(?)する場面もあります。
 

 

後期(栗田さん出産後) 

 そんなこんなで栗田さんが双子を生み、究極のメニューの担当者が若い兄ちゃんと交代。正直この辺からよくわからなくなる。1ペーシの吹き出しや文字数がものすごく多くて、読むのに疲れるようになる。情報満載です。…って、あれ?栗田さんがいつの間にか第3子を生みました。次女ですね。そして孫はカスガイ、それと栗田さんの努力でひとまず山岡さんと雄山パパは和解するのでした。
これが一応最終回なのかな?いや、まだ続くのか。
 そうそう、栗田さんって結婚してからものすごく達観して人間離れした落ち着きです。結婚直後のかわいげが全く無く、ただただしっかり者です。先を見通してあの手この手を使って山岡さんを思い通り動かす姿は、プチ諸葛孔明かと思う。山岡さんは家主の体面を保ちつつも、栗田さんの敷かれ続けている。いや、手の内で転がされているといった方がいいのかな。
 雄山パパは至高のメニューについてはすっかり隠居のご様子です。孫たちにメロメロな姿に、連載初期のパパの威厳を知っている読者はその別人っぷりにドン引き。
 

みどころ

初期の栗田さんの天真爛漫さ、毒舌

 初期の飛び散ったルンルン気分の栗田さんはかわいいです。でも毒舌。力士が作ったうどんと名人のおばあちゃんが作ったうどんを比較する巻では。「おばあちゃんのうどんが赤ちゃんのほっぺだとしたら、このうどんはゾウのお尻ね」というようなセリフがありました。そりゃないよ、栗田さん。

結婚前の山岡さん、栗田さん物語

 もう見ていてもどかしい!カメラマンと社長令嬢が現れてから明らかに両想いなのにすれ違い放題です。「瞳すれ違うたび~ 傷ついてゆくけど~ 会いたい 貴方に 」(アニメオープイングテーマ「YOU」より) これがものすごくぴったりなんですよね。
 でも、各話の最後のシーンに栗田さんが山岡さんと腕を組み寄り添う姿が結構あるんですが、これって恋人未満なのか?これを恋人未満といっていいのか?
 山岡さんが栗田さんにプロポーズしたシーンは必見!あの山岡さんが照れながらも必死に愛を語っていますよ!萌え萌え!数日後に山岡さんが勘違いして落ち込んでいる姿も、栗田さんが横断歩道でプロポーズを承諾したシーンも印象的です。(43巻「過去との決別」より)栗田さんがものすごく可憐です。43巻の表紙もいい感じですね。

家族関係の修復、再建

 48巻はホカホカの新婚期なのですが、手料理の味、切り方などの違いでグチグチ言う山岡さんに栗田さんが腹を立て家を飛び出すシーン、これも見ものです。栗田さん、泣いてます。
 山岡さんは思春期の葛藤、母親の死去などで父を憎み、家を出るようになりました。連載初期には雄山パパは妻をいたぶる鬼のように描かれていましたが、山岡栗田さんの結婚ちょっと前くらいから妻との思い出、愛情が見え隠れするようになります。主に本人の口からではなく、妻が残した手料理の記録と、妻の主治医の記憶によって。42巻の「朝食対決」と47巻の披露宴では、雄山パパ自ら妻との思い出について語っています。

美味しんぼ最大の萌えどころは?

 52巻で極亜テレビの社長と味覚対決をすることになった栗田さん。裏工作に戸惑いますが、そこを助けた雄山パパが一言、「許せよ」と言って栗田さんのスープカップから匙で味見をするシーンがあるんです。


ゆるせよ


許せよ


許せよ

 

そりゃあもう許しますよ!

あの海原雄山が言ったセリフですよ!

美味しんぼシリーズの中で海原雄山が誤ったシーンなんて他にあるだろうか!?

思い出せません!!

ぐはあっ!最終萌えキャラは栗田さんではなく雄山だったか。